初めての夏

出産後、ブログどころではない日々が続き、すっかりここから遠ざかっていた。

12月に出産して、今や夏。夏真っ盛りである。

ゼロ歳児にとっては、当然のことだが初めての夏だ。いや、当然のこと、なんて軽く言ってるけど、本当の本当に初めての夏なのだ。毎年、その夏はその時しかない夏なんだけど、生まれて初めて……って、その最たるモンではないか。

ちなみに生まれて初めての春も過ぎたはずだが、そこに気づく余裕は親に無かった。

 

そんな訳で、発達著しい我が子に、この夏を存分に謳歌してもらいたいと考えているのだが、いかんせん殺人的暑さである。

日々灼熱の太陽の下で汗を流している強靭な高校球児ですら、倒れているのだ。

ふにゃふにゃの赤ん坊とアラフォーの親には、太刀打ちできぬ。

 

長閑な海沿いの町に移り住む以前は、東京で暮らしていたので、車も持っていなかった。近所にゼロ歳児が遊べる施設といえば、坂道を歩いて20分、幼子が集まるコミュニティセンターへえっちらおっちら滝汗を流しながら通っていた。

それもこの暑さでは、もう無理。

 

結局、冷房の効いた部屋で季節なぞ関係のない遊びを繰り返す日々なのだ。

陽が落ちて、気温がすこーーーーーし下がる夕方。近所を散歩して、青々と茂る草木を眺め、虫の音を浴びる。これが唯一のお出かけ。

つまらんよなぁ、申し訳ねぇなぁ、と思っていたのだが、最近やっと車が手に入った。

これで少しは、お出かけも増えて我が子の気分も晴れるであろう。

 

我が子と過ごす夏は、私自身初めての体験。

日々忙殺されているだけではもったいない。

色々な景色を見よう、君と。