一歳児のお弁当

今週のお題「お弁当」

 

よく遊びに行く子育て支援センターでは、お昼にランチタイムを設けている。

基本的に水分補給以外の飲食は禁止されているが、その時間の間だけは、持ち込んだお弁当なりを食べても良いのだ。

我が子は、昼食を食べるとすぐにお昼寝に入るため、わざわざ面倒くさい離乳食のお弁当を用意しなくても家に帰って食べればええわ。と思い、特に活用はしていなかった。

 

離乳食から幼児食へ移行するタイミングで、お弁当も作りやすくなったので、まぁ軽くやってみっか!と彼が確実に食べるであろうメニューを抱えて、お友達と食卓を囲んだ。……なんか皆のお弁当、ちゃんとしてる……!

バランスをきちんと考えられているし、見た目が美しい。

私なんて、うどんのおやきとバナナしか用意していないのに……。

いや、でもね、おやきには色んな野菜と、タンパク質はシラスと、ほんでうどんも入ってるから栄養は良いはずなんだ。というか完全食にしてあるんだ。

で、丸ごと食い出来て、子供が大好きで、お腹にもいいバナナも用意して……丸ごとだけど。

結果、なんというか獄中飯みたいな見た目になってしまった。

 

気にしなくてもいいわ、カロリー取れればオッケー!とも思うのだけれど、一歳くんちゃんとしたお弁当作ってもらってるね~などと見られたい人並みの愚かしさも捨てきれない。

あ~、見栄っ張り!

 

なのでクッソめんどーと思いながらも、何種類かのおかずを用意しては、あんまり食べてもらえなかったりする試行錯誤のお弁当作りなのであった。

(ちなみにキャラ弁否定派である。あんま食材をこねくり回したくないので……)

 

 

貧弱ボディ

最近、よくお腹を下している。

疲れや寝不足が原因かな~とか言ってたけど、これはもしかしたら筋肉の無さからくる冷えなのではないかと思い始めている。

 

妊娠前は、登山やボルダリング、ランニングに勤しんでいたけれど、もう全く体を動かさなくなってしまった。

親子サークルの活動の中で、ヨガでママの体をほぐそう!みたいなことに最近参加したのだけれど、次の日にバキバキの筋肉痛に。うそだろ?

こんな体力では、緊急時に1歳を抱えてサバイブ出来ないのでは?

 

内臓が冷えるとね……体調もメンタルも美容にも影響が出るので本当に良いこと無い。ランニングを再開させたいけど、今の筋肉のない状態で走ると、確実に椎間板や関節が終わってしまう。この体にはビルド・マッスルが目下の急務。

でも、正直筋トレとか全く今続けられる気がしない。子供を預けられない限りは……毎日……精一杯……。

 

結局なんとなく姿勢を正したり、一歳と散歩したり、食後に足踏みしたりするくらいしか続けられないのだ。

ああ、ジム行きたい……。

甘くて、柔らかくて、大きい

お彼岸の時期になると、必ずおはぎを作っていた。

うちは、春でも粒あん。ぼたもちではなく、おはぎである。

 

くつくつと小豆を煮ている横で、祖母がもち米をすりこぎで潰している。私たち三姉妹は、出来上がったあんこをつまみ食いするために、用もないのにダイニングテーブルの周りをウロウロし、まだ出来ないからあっちに行っていなさい、と怒られる。

そうはいっても祖母も心得たもので、必ずあんこは多めに作ってあり、三人の子供が何度も盗み食いしていけば、かなりの量が消えているはずなのだけれど、不思議と最後はぴたりと量が合う。

出来上がった、大人の握りこぶしほどの大きさのおはぎをお供えして、私たちは春と秋の訪れを感じていたものだった。

 

先日姉から、祖母が近々施設に入ることになるだろう、と聞かされた。

今年95歳の祖母。肉が大好きで、ビールも嗜む健啖家。最近まで畑に出て、草むしりをしていた。貧困からも原爆からも脳卒中からも生き延びた強い祖母。

 

私たち三姉妹が揃ってあんこ好きになったのは、あの祖母の大きなおはぎのせいだ。美味しいだけじゃない、いつもワクワクして楽しかったから。

私の子も、あんこデビューをした。気に入ったようで、何度もちょうだいちょうだいと口を開けてせがんできた。君も好きかい?あんこ。

今度は私が、大きな大きなおはぎを作ろう。

 

 

今週のお題「あんこ」

Oneself

先月、やっと卒乳に成功した。

妊娠してから約二年間。私の体は、そのまま意味で、私だけのものではなかった。

妊娠期間中は、腹の中で。出産してからは、一度私というフィルターを通してから赤子に栄養を与えなければならなかった。

いわゆる「守るべき家族がいるし、あなただけの体じゃないからね」と一般的な励ましに使われる文言。私も夫も言われたことがあるし、多分言ったこともあった。でも、こんなにも私の体は、私以外の人間のために存在しているだなんて。

私はそこに喜びを見出す性質では無かったようで、いつもぼんやりと辛かった。

 

卒乳してから、先ずお酒を飲んだ。大好きだったお酒。

辛い物を食べた。スパイスたっぷりのカレーを。

クリームたっぷりのケーキも。もう、乳腺が詰まってカチカチに腫れることはないので。

寝かしつけを夫に頼んで、映画を観た。

朝から夕方まで一人で出かけた。

 

今、自分自身を取り戻す練習をしている。

2年の間、思うままに振舞っていた私は消えてしまった。

これから新たに、色々な顔の私を拾い集めてゆく。

 

君と私は確かに繋がっていたね。

君は君だけの大切な君を、私は私を、これからたくさん見つけていこう。

 

 

今週のお題「練習していること」

彼のマイブーム

齢10ヶ月の我が子は、いつもコップで飲み物を飲んでいる。

 

使っているコップは2つ。自宅用には、少しずつ液体が出てくるから飲みやすいよ、との触れ込みのRichellトレーニングマグ。

ひっくり返しても中身が出ないが、唇の動きでフタが開く不思議なコップ、マンチキンを外出用に。

 

 

どちらも重宝している。

 

初めは一口ずつゆっくりと口に含んで飲み込んでいたが、最初では自分から飲み物を要求するようになり、ごくごくと続けて飲むようになってきた。

上手く飲むときもあるが、口からドバドバと溢すことも多い。

テクニックの問題かと思っていたのだが、どうやら意図的な様子。どちらのコップを使っても、飲む時は飲むし、出す時は出す。

 

そうしてテーブルに溢した麦茶に向かって、大きく両手を振り下ろし、そこら中をビチョ濡れにしやがる。やってくれるじゃん。

その上さらに離乳食なんかをひっくり返されると最悪なんだけど、彼はひたすら楽しそうである。

最近は親のものも“やってやる”という顔で手を出してくるので、とてもやっかいだ。結果コーヒー浴びちゃったよね。火傷しなくて本当によかった。

 

 

Netflixの「赤ちゃんを科学する」という番組で「赤ちゃんの最大のタスクは世界の解明」と言うようなことを言っていた。あまりにも壮大な仕事を前に、母の手間なんてのは些々たるものである。そういうわけで、飲み物食べ物をひっくり返して雄叫びをあげるのを、母は諦観しているのだ。

 

今週のお題「こぼしたもの」

風の移ろい

秋だーーーーーーー!!!!!!

辛かった……本当に辛かった。止まない雨はないし、終わらない夏もない!!!!

 

四季の中でどれが一番好き?と尋ねられたら、私は「笑止、夏に決まってるだろ。」と力強く答える。その私が、今年の夏はへこたれてしまった。

ゼロ歳児を抱えて過ごす夏は、思った以上にしんどかった。暑すぎて外に出られない、外へ出たとしても車に乗せるのも一苦労、大量の荷物に加えて保冷剤を抱えて移動しなきゃいけない。

何より授乳中でお酒が一切飲めない。キンキンに冷やしたビール……日本酒……白ワイン……夏の楽しさを高めてくれる愛しいあんちくしょう……。

趣味の野球観戦も、さすがに赤子を抱えて一人で行くのは無理がある。(夫は付き合ってくれない)

旅行も……ひっさびさに東京へ出て、友人と会おうと思ったら熱中症になっちゃうしさぁ。(ちなみにゼロ歳児は元気いっぱいだった。なによりだよ……)

ずっと家にいるのもいかんだろ、とコミュニティーセンターに行っても、他のママさんとは子供ありきの会話になってしまうので、心底気分転換になるかといえば……。いや有難いんだけど。

 

つまり、私だけの楽しいことが全然なかったってことだ。ゼロ歳児と過ごす日々も貴重なんだけどさ、私が私のために過ごす時間は無いので。

 

して、8月の下旬ころからふと、夕方の風が変わってきて、あーやっと夏が終わるわよかったよかった、などと思っていたら一向に暑いままでやんの。そっから一か月経ったからね。

今はもう、日中の日差しが強くとも、駆け抜ける風がカラッとしていて、秋が本当にやってきたのだ、と実感できる。

 

酒は相変わらず飲めないけれど、これからは公園や海辺でピクニックが出来るじゃん?家でずっとゼロ歳児と過ごさなくていいんだ!と思うだけでワクワクする。

アイス食べ過ぎて内臓脂肪もやばいし、こっからアクティブに過ごしていこうぜ!なぁ、息子よ!

 

 

 

理想の食卓

ダイニングテーブルを買いました。

 

8年前に結婚、一緒に暮らし始めてから今まで持たなかった理由は二つ、都内で暮らしていた部屋の狭さと、気に入ったものが見つからなかったから。

なので、ソファーテーブルでずっとご飯を食べていた。

 

ニトリとかで「取り敢えず」買っちゃうってのも考えたんだけど、どうにも踏み切れなくて。ダイニングテーブルって、家の色や温度を決める重要な家具だと思う。そう思うのは、私自身食べることが大好きだからなのか?

 

で、やっと購入に踏み切ったということは、そう、理想的なものに出会えたからです。

今までこれ素敵!というもの、全く無くは無かった。が、大体そういうものって、ちょっと手が出ない値段だったりして……。こうなったら、中古でも良いのでは?と思い、移住して約一年半、ちょこちょことチェックしていた。

 

そして遂に、これこれ!これだ!というものに出会った。

まさかのセカンドストリートオンラインで。

中古で傷がちょっと付いているけど、どうせこれから暴れん坊になるであろうお子がうちにも居るんだ。気になるようならリペアすれば良いんだし。と、夫に相談、即決。九州から取り寄せることになった。配送料を入れても超格安。元値は〇十万もするしな……。

実物が届いてもイメージと相違なく、夫もいいじゃん!と気に入ってくれた。

 

 

しかしテーブルは手に入ったが、椅子がない。

ということで一先ず今は、もともと持っていた簡易的なパイプ椅子を使っている。

折角素敵なテーブルが来たのだから、椅子もちゃんと気に入ったものを買おう!と二人で息巻いている。理想のダイニングの完成には、もう少し時間がかかりそうだ。