後悔と自尊心と

3年前に、会社の健康診断で「便潜血陽性 要精密検査」と宣告。

嫌だ、嫌すぎるとのらりくらり躱しているうちにコロナ禍に突入し、その出来事は無かったことにしていた。(そして同じ病院でまた健康診断を受けたときに怒られた)

先日、排便後に使ったトイレットペーパーを何気なく見ると……血?うっすら赤い?

でもあれから便検査で引っかかってないし……なんか出口痛い気がするし!あるよね~こんなことも~。とシカトを決め込む。なにせ私の今年の抱負は我田引水なので……。

数日後、毎朝のルーチン(排便)を済ませ、ヤァ、快調ですなァどれどれ、といつも通り様子をチェックすると……

 

RED!?

気のせいで済ませられないほどの鮮やかな赤!

 

光の速さで手のひらを返し、すいませんでした、何でもやりますからこの不安を解消して下さい!と胃腸・肛門科のクリニックへ予約を入れた。

ただ、鮮血ってことは痔の可能性が高いのではないかな……肛門を他人に見られることにはちょっと…いやだいぶ抵抗があるけれど、逆に言うとそれだけで済むかもしれない。肛門を差し出してその奥の腸を守ることが出来れば……。便潜血陽性のハナシは伏せておこ……。(悪あがき)

 

初めてです……ハイ……と受付を済ませ、震えながら診察室へ。少し都合の良いように事情を伝え、「マ、診てみましょうか。」とヒップをオープン。ううっ……力抜けって、抜けるか!

結果、「外から見える」異常は無し。

健康診断してる?あ、そう。便採って血が出たことはありますか?

……あったような(小声)あ、でも!数年前に一回だけ!それからは特にありません!!

と抵抗したけれど、「で、また血が出たんだね~」と笑われて観念しました。

 

若いけど癌やポリープの可能性が全くないわけではないからね、せっかく来てくれたし、腸内内視鏡しときましょうか、と諭されて、結局内視鏡検査をすることに。

そんな……肛門に指を突っ込まれるという屈辱に耐えたのに……!?こんなはずでは……。

 

工程としては下剤飲んでね、腸の中空っぽにして、空気入れながら一メートルくらいのカメラ入れるからね。ちょっと眠くなる薬入れるけど、話せるくらいだから大丈夫だよ。(何が?)

 

等と先生から恐ろしいことを聞かされつつ、あれよあれよと予約を入れられてしまった。もう後には戻れない。